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薬物乱用の怖さについて

今世間で人気歌手の覚せい剤使用が話題になっています。

覚せい剤を含め、薬物乱用が何故いけない事なのか、お話したいと思います。

薬物乱用とはどのような事を指すのでしょうか?

それは、薬を本来の用法用量を逸脱して使用したり、薬以外のものを吸ったり飲んだり、

酒などの嗜好品を社会生活が破綻するほど摂取することを指します。

また、法律で禁止されている薬物を所持したり、使用することも当然薬物乱用です。

すなわち薬物乱用とは、一時的な快楽のために脳に作用し気分を変えるあらゆる物質を使用することと言えます。

ここから依存性薬物の乱用と脳の関係をお話しましょう。

薬物依存には意志の弱い人がなってしまうのでしょうか?意志さえ強ければ、一回くらいなら大丈夫なのでしょうか?

いいえ、そうでは無いのです。

依存性薬物の作用点はさまざまですが、依存の形成にはいずれも脳内報酬系という快楽を記憶する神経系が関与しています。

この神経系の神経伝達物質はドーパミンです。

依存性薬物は、この脳内報酬系に大量のドーパミンを発生させてしまうことがわかっています。

この大量のドーパミンによる刺激が、脳に強烈な快楽として強制的に記憶させてしまいます。

またこの大量のドーパミンは、脳がドーパミンを欲するように脳の構造を変化させてしまいます。

これが薬物依存の正体なのです。意思の力で抗うことは出来ません。

ドーパミンが過剰にあるということは何を意味するのでしょうか?

異論もありますが、ドーパミンが統合失調症における幻覚、幻聴の原因となっていると言われています(ドーパミン仮説)。

依存性薬物を使用することによって、同様に幻覚、幻聴が引き起こされてしまいます。

幻覚、幻聴による精神錯乱状態は、使用者本人の人格を破壊するのみならず、大切な家族や友人たちにまで大きな傷を与えてしまいます。

ほんの一時の好奇心で始まった薬物乱用が多くの人々の人生を壊してしまいます。

では、治療すれば大丈夫なのでしょうか?

残念ながら大量のドーパミンによって一度破壊されてしまった脳は完全に元に戻ることはありません。

幸いにして社会復帰を果たせたとしても、現代社会はストレス社会です。

多くのストレスにさらされ、脳と心が疲れたときフラシュパックと呼ばれる幻覚の再発を来たします。

一度薬物依存に陥ってしまうと、その後安心した人生を送り続けるのは不可能なのです。

いま、脱法ハーブという法の網の目をくぐった薬物が販売されています。

ヘッドショップにおいて”合法ハーブ”といって売られているケースも珍しくありません。

しかし、規制する法律が間に合わないだけで、この脱法ハープは法律で認められているものではありませんし、植物由来のハーブですらありません。

次々に規制されていく法の網を潜った結果、毒性の高い物になってしまっています。使用直後に亡くなってしまったケースも報告されています。

売り手の言う「”合法”・”ハーブ”」という言葉に騙されないで下さい。

とは言うものの、人間は好奇心の生き物です。ちょっと使ってみたい誘惑にさらされる場合もあるかもしれません。

そんな時には大切な家族や友達のことを思い出してください。

その人達と共に健やかな人生を過ごして来たこと、そしてこれからも共に生きていくことを思い出してください。

あなたはそれでも薬物に手を出せますか?

2014年6月20日

たなべ薬局 八王子店 川田 投稿

うっかりではすまされない ドーピング あなたは大丈夫ですか?

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